メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

勘違いの能天気さん

ラジオや新聞の人生相談あるいは読者相談欄が面白い。さまざまな悩みや迷いについての答えや指針を求めて実に多くの相談が寄せられる。勿論多くは真剣な悩みや相談事であり、それを揶揄するようなことは現に慎むべきである。たとえちょっとねえ?と感じられ…

メディアは名前の尊厳にもっと意識をもつべきでは?

このところの特に新聞報道における個人の名前の扱い方について考えている。きっかけはミャンマー民主化の先導者であるアウンサンスーチーさんの表記である。今朝の紙面では、先に日本代表と戦ったサッカーの代表選手の中から帰国間際になっての難民申請があ…

ただいま お帰り!

ひょんなことからブログを再開することにした。思えば最後に記事をアップしてから、もう10年以上経ってしまっていた。時間の経つのは早い。再開っていうけど、実は単にサボっていただけ。 にしてもである、10年ひと昔だからすでに一つの区切りを超えて、二区…

地上波サッカー番組に物申す!

かねてより、サッカー番組に疑問があった。それを裏付けるような記事を、今日26日付のラテ面のコラムに発見した。全く同感! と拍手したくなるような内容だった。有名選手のトークショーやインタビューはまだ許せる。選手の意外な本音や一面が垣間見えて、そ…

好奇心は楽しみへの加速剤

何気なく思い込んでいたことが実は違っていて、ふっとした弾みに真実に気付いたとき、「え〜うっそー」って感じで、はしゃいだり、やけに興奮状態に陥ったりすることがある。面白いと思う。そしてそうした再発見が、かなり多いこともまた興味深い。ハチ公と…

「主客転倒」を起こしている携帯電話

橋下大阪府知事が表明した「ケータイ禁止令」が、波紋を投げかけている。そしてこの問題は、単に学校に携帯電話を持ち込むことの是非だけでなく、学校や家庭で子供をどう育て、何を教えるべきかなど、さまざまな問題を浮き彫りにしてくれた。メディアや一般…

ジャーナリストの視点

ジャーナリストにはさまざまな資質が求められる。好奇心だったり、そこから派生する研究心だったり、あるいは事象の裏側を見抜く洞察力も重要だし、説得力のあるリズミカルな文章力も必要だ。そして、もうひとつ大事なのが複眼的視点ではないだろうか。今週…

事件の背景にある真実を抉れ

朝日新聞のシンガポール発の外電によれば、南極海での日本の調査捕鯨を巡って、またもや非道であるとの声が挙がり、一方我が国側はそれに反論する姿勢を見せて対立の様相を呈しているという。しかしその記事では、またもや日本の捕鯨を巡ってこんな揉め事が…

記者は質問に工夫を

記者会見やスポーツの試合後のインタビューで、いつも感じることだが、取材記者の質問になんと工夫のないことか。先週の10日、300人もの取材陣を集めてハニカミ王子の石川遼選手がプロ転向の記者会見を行ったが、その席上でも同様だった。石川選手は、確かに…

なぜ日本はケンカしないのか

北京五輪に向けてのハンドボール予選における中東勢の審判疑惑により、予選が再実施されることが昨年末から報道されてきた。どちらかといえばマイナーなこの種目への関心が高まると同時に、中東イスラム諸国のなりふり構わない強引なやり方が批判の対象にも…

ネットは残されたジャーナリズムになり得るか

先週の政局は、民主党の小沢党首の辞任記者会見から一転して、続投の訂正会見とめまぐるしい展開を見せた。この件をきっかけに、改めて日本のマスメディアのわけても新聞とその系列であるTVが、言葉のかけらを拾って、そこから真実に迫ろうとするジャーナリ…

児童相談所は本気で子供をDVから守って欲しい

子供虐待のニュースが後を絶たない。子供を守る最前線にいるはずの児童相談所が、なぜか及び腰で、虐待の事実を掴んでいながら悲劇を未然に防げないのがとても残念だ。6日付の朝日新聞家庭面の記事によれば、今年1月、岡山県倉敷市で4歳の子供の喉に七味…

弁護士が守るのは真実ではないのか?

山口県光市の母子殺害事件における、異常な20人以上もの弁護団の異常な論旨展開など、このところ弁護士が法廷で果たすべき役割は何だろう、と考えさせることが多い。法律の番人、弱者・正義の味方とのイメージがどうも持てないのだ。昨年8月、酒酔い運転…

相変わらずなくならないバカな親達

新聞の投書欄は、世相を垣間見るよすがになって面白いと以前に書いたことがあるが、6日付の讀賣新聞からひとつ拾ってみた。交通機関や公共の場所での子供の振る舞いに眉をひそめることがあるが、多くの場合いっしょにいる親がきちんと注意していない。そこ…

法務大臣のセンスに問題あり

例によって閣僚の問題発言だ。今回は鳩山法務大臣。先ごろの「死刑を自動化できたらいいな」発言に続いて、「友達の友達がアルカイダ」発言で物議をかもしている。しかも発言の場所が外国特派員協会だったから、あっと言う間にニュースが世界中を駆け巡って…

ネット上の危険から子供を守るには

出会い系サイトに加えて、最近ではブログやモバゲーサイトなどをきっかけに子供が犯罪に巻き込まれる例が急増している。28日付の朝日新聞横浜版によれば、出会い系サイトをきっかけとする事件の検挙件数は02年の98件に対して、06年は248件と2.5倍になった。…

講談社はコマーシャリズムを優先した?

数日前、横浜の大手書店で草薙厚子氏の記した「僕はパパを殺すことに決めた」を探したが、売り切れというより、もう売り場には出ないのだという。販売員によれば、今後も入荷の予定はなく実質的な絶版となるらしい。それを聞いて思わず「講談社も情けないな…

キレる中年に意義あり

朝日新聞の記事から、さらにTVでも取り上げられたが、「キレる中年」がこの10年で急増しているのだそうだ。キレるのは、若者の専売特許の感があったが、分別盛りの中高年である50〜60代にキレる現象が目立っているらしい。確かに電車や駅、あるいはデパート…

やっぱり怪しかった守屋さん

人を見かけで判断するのはいいことではないが、この人物に限っては当たっていたようだ。この8月に退任した元防衛省次官の守屋武昌氏だ。慇懃無礼な雰囲気を漂わせ、前任の久間防衛大臣の不祥事の後を受けて就任した小池大臣との確執では、したたかな印象を…

犯罪者を庇うリーダは小人では?

先に自治体の年金保険料横領問題を巡り、舛添厚労相が該当する自治体の首長を『小人の戯れ言』と表現したことに関して、今朝の社会面で不適切な表現だったとして撤回する旨のコメントを報じていた。ちょっと残念だった。確かに過激な発言ではある。しかし間…

またもやマスコミのマッチポンプ

メディア、特にTVのマッチポンプ体質は、ホリエモンのライブドア事件を待つまでもなく昔から指摘されてきたことだ。そしてまたもやの事件が起こった。先週木曜日、11日のWBC世界フライ級タイトルマッチで、チャンピオン内藤大助選手に挑戦した亀田3兄弟…

悪徳○○と表現される職業

TVドラマや映画で悪徳○○と枕詞つきで表現される職業には、本来は正義の味方であるはずの職業が多い。例えばサラリーマンや職人にはこの形容詞はつかないだろう。曰く、悪徳政治家であり、悪徳教師、悪徳弁護士、悪徳医師、悪徳坊主etc...普通の職業以上に…

席を譲られた時の動揺

朝日新聞の読者投書欄から、交通機関の中で席の譲りあいに関するちょっと気になる話。投稿主の女性が、あるとき電車の中で前に立っていた若い女性席を譲ろうとした。なぜ若い女性に対して、と思うが件の席を譲った女性は前に立った女性がとてもゆったりとし…

村意識から抜け出せない自治体の首長

次回の統一地方選で、間違いなく落選候補だろうと思しき自治体の首長の名前が、朝日新聞に載っていた。宮城県大崎市の伊藤康志市長と村井嘉浩宮城県知事、さらに大阪府池田市の倉田薫市長だ。何故か? 年金保険料の着服問題で、社保庁が自治体に代わって不正…

表層的な報道に疑問

報道で大切なのは、関係者の発言を含めた出来事など事象を正確にありのままに伝えることもさりながら、実はもっと大事なことはその裏に潜む真実や背景に迫ることである、とこれまでにも何度か述べてきた。誰それさんがこう言いました、こんなことが起きまし…

曖昧な表現の裏から真実を抉り出せ

政治家と金の問題に揺れた阿部政権から福田政権へと変わっても、相変わらずゴシップの種は尽きないようだ。自民党政府を追い詰める役割を担うはずの民主党の最高顧問、平成の黄門様といわれた渡部恒三氏に事務所運営についての不祥事が持ち上がった。今朝の…

過敏反応はいかがなものか

このところ個人情報保護法に関する自治体の過剰反応の話題が取り沙汰されている。学校でも連絡網を設けないので保護者がお互いに連絡できずに困っているなどが、話題になっている。確かにプライバシーは大事だし、いたずらに個人情報が流出する事態は避けな…

母親は強し

毎日新聞の「ひと」欄で紹介されていたある女性の記事を見て、だいぶ昔のことだが電車の中かホームのベンチで見た微笑ましく美しい光景を思い出した。若い母親が赤ちゃんにおっぱいをあげているところだった。公共の場所で若い女性が乳房をむき出しにしてい…

メディアはもっと原発の安全追求を

04年に続いてまたしても新潟地方で大きな地震があった。各地の被害も詳しい情報が発表されるに従って、次第に増加しているようだ。今回の地震では、東京電力の柏崎刈羽原発で火災が発生したが、変圧器から黒煙が吹き上がる様子をTVで見て不安を感じた人も…

匿名性とプライバシー保護の過剰

このところ役所や学校で、本来必要な保護対象者の個別情報や連絡網のための生徒の情報が個人情報保護を盾にして入手できない状況が続いている。こうした状況に対応して個人情報保護法の改正も検討されているとの記事が数日前の新聞紙面でも報道された。社会…