メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

やっぱり怪しかった守屋さん

 人を見かけで判断するのはいいことではないが、この人物に限っては当たっていたようだ。この8月に退任した元防衛省次官の守屋武昌氏だ。慇懃無礼な雰囲気を漂わせ、前任の久間防衛大臣の不祥事の後を受けて就任した小池大臣との確執では、したたかな印象を振りまいていた。20日付けの朝日新聞では、1面ですし屋の会合から出てくる写真とともに、軍需関連企業との癒着、関連業者とのゴルフなど規律違反が露見し、社説にも追及の論評が掲載された。奇しくも、小池大臣が彼との確執の内幕を記した「女子の本懐〜市ヶ谷の55日」が発刊され、なんともグッドタイミング、いやご当人にすればバッドタイミングである。
 これからは、彼の規律違反に端を発し、いろいろな行状が明らかになるだろう。もしかしたら何らかの金の動きも出てくるのかもしれない。そうなると地検特捜部の出番も想定され、小池さんにとっては著書がベストセラー化して思わぬ印税収入にありつける可能性もでてきた。しばらくは、守屋氏の周辺から目が離せないだろう。朝日の写真を後追いして新聞、雑誌を始め、TVなど各メディアが週明けにもいっせいに動き出すだろう。