メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

好奇心は楽しみへの加速剤

何気なく思い込んでいたことが実は違っていて、ふっとした弾みに真実に気付いたとき、「え〜うっそー」って感じで、はしゃいだり、やけに興奮状態に陥ったりすることがある。面白いと思う。そしてそうした再発見が、かなり多いこともまた興味深い。

ハチ公と並んで渋谷の待ち合わせの定番である「モアイ像」を知っている人は多いだろう。そしてそのほとんどが、あれはかのイースター島のモアイ像のレプリカだと思っているはずだ。とこう書いてくると、「あれっ?! もしかして渋谷のモアイは違うのかな。あるいは、あれってモアイじゃない?」なんて思いをめぐらせている人もいるのではないか。
ずばり正解。渋谷のそれはモアイではない。モヤイなのである。
「ええ〜、それってぇ〜、ちょっと言い回しが違うだけでしょう」なんてほっぺたを膨らませないでほしい。あくまで「モヤイ」なんである。しかも出身は日本。伊豆七島のひとつ、新島なんである。れっきとした国産。

先日、友人と待ち合わせて少し早めに着いたので、モヤイの周辺をぶらっとした折に、ふと小さな看板に気がついた。そこに「モヤイについて」との説明書きがあった。新島には古くから地域の人々が力を合わせ、その絆によって大きな仕事を達成する素晴らしい習慣があるという。それが「もやい」である。像はこの精神のシンボルとして、そこに人々が集い絆を育むきっかけになればとの願いをこめて設置した、というよう内容の説明だった。だから「モヤイ像」が正解なのである。う〜ん、これって面白い かな?