メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

迷惑と子供の安全との狭間に見えるもの

通勤時間帯の電車にベビーカーで乗り込んだ子連れの母親を見ての投書が、波紋を呼んでいるそうだ。発端は、2月24日付の読売新聞に載ったベビーカーの扱いに関するOLの投書。通勤途上、女児のベビーカーが乗客の間でもみくちゃになっている様子を見て、「子供…

動物愛護者は、フィールドワークをしているのか?

「机上の空論」という言い方に対する対極のイメージは「フィールドワーク」であろうか。実体験に基づいた論理の展開には臨場感と説得力を感じるのだが、体験もしないでの理想論は時に空しいし、体験を持っている人間からすると腹立たしい思いに駆られること…

TVジャーナリストの迂闊な発言

TBSテレビの昼の報道番組「きょう発プラス!」で、14日(火)OAした話題のひとつに10年前の落雷事件を巡る最高裁判決があった。この判決についての同番組の常連コメンテーター大谷昭宏氏のコメントは、いかにも役人的な発想でこのところTVを中心に売れている…

永田メール問題は分からないことだらけ

民主党・永田議員の「ホリエモン偽メール事件」が曖昧なままいつもの灰色の決着となりそうだ。私はこの事件が国会に登場した初めからメールの信憑性に疑問符をつけていたのだが、その根拠は紙に印刷あるいはそのコピーでしか確認できなかった点にある。それ…

<データ・広がった狭き門:◎大学・短大への進学率>

--年------ 計 ------ 男 ------ 女 1955 --- 10.1 --- 15.0 ----5.0 1960 --- 10.3 --- 14.9 ----5.5 1965 --- 17.0 --- 22.4 ---11.3 1970 --- 23.6 --- 29.2 ---17.7 1975 --- 37.8 --- 43.0 ---32.4 1980 --- 37.4 --- 41.3 ---33.3 1985 --- 37.6 --- 4…

当て馬世代

落語家の三遊亭小遊三が郷里の山梨を題材にした新作落語の中で、高校時代に東京オリンピックの聖火ランナーを務めた経験を披露し、「大会が成功したのは私のおかげ」と笑わせていた。自分がきちんと聖火をリレーしていなければオリンピックは開けなかった、…

『Nipponチャチャチャ』

データコラム「Nipponチャチャチャ」 [執筆:三木 賢治(みき けんじ)]ジャーナリスト。1949年生まれ。73年、毎日新聞入社。社会部で事件取材の経験が長く、社会部デスク、編集委員、「サンデー毎日」編集長などを経て、現在は論説委員。◎日本の文化や…