メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

足りないのは物資ではなく「情報」

新潟中越地震から1週間。この間、被災地のさまざまな状況や救出劇などが報じられた。ようやく仮設住宅の計画も具体化の方向が見えてきたという。一方では貴重な支援物資が新潟や長岡などの大都市に滞留して、山間部の過疎地まで行き渡らないとの問題もある。…

あ、子どもが生きている!

連日の地震報道で新聞もTVも溢れているが、今日は崩れ落ちた岩石の下敷きになっていた母子3人の救出の様子をTVの前で見つめ続けた人が多かったのではないか。途中で3人生存の可能性が報じられると、なおさらのこと祈るような気持ちが高まった。そんな中で2歳…

緊迫状況下のドラマ〜新聞の筆力〜

相次ぐ台風の上陸、追い討ちを掛けるような新潟県下の地震など、このところ自然の猛威に翻弄される人間の無力さを思い知らされるような報道ばかりが目に付く。しかしその中で、滋賀県舞鶴市内の由良川沿いの国道175号線で発生した観光バスの水没事故の記事は…

若者よ 自分の足で歩け!

新聞記事の中で人生相談欄は、比較的購読率の高い部分ではないだろうか。悩み事であったり、進路相談であったりとテーマはさまざまだが、共通するのは所詮他人事だという安心感の上に立つ覗き見的な好奇心だ。だから新聞だけでなく、TVでもラジオでも昔から…

信じがたい凶悪犯罪が身近で起きる怖さ

このところ、犯罪検挙率の低下がマスコミでもしきりに取り上げられ、平和が自慢だった日本での生活が身近なところでも脅かされている。犯罪が増えているとはいえ、それは多くの人々にとって新聞で読んだりTVで見たりする、どこか他所の出来事であった。しか…

「もんじゅ」事故に見る相変わらずの形式応答と取材

少し前の読売新聞紙面に、高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏出事故をめぐって自殺した旧動燃の元社員で内部調査担当者の遺族が、自殺の原因は記者会見で虚偽の発表を強要されたため、として約1億4800万円の損害賠償を求める訴訟を起こした、との記事が出…

<データ・稲刈りのミニ知識>

品質改良と稲作技術の向上に伴って、水稲の反収(10アール当たり収量)は統計の残る明治18年からの百有余年間に約2・6倍に伸びた。しかし、作付面積は新田開発が大正期に限界に達し、戦後は増産策から一転した減反政策の影響で減少、最盛期の半分近くまで…

嘆きの稲穂

稲刈りシーズンを前に、宮城県の穀倉地帯を歩いてきた。見渡す限り、黄金色に輝やく稲穂の波。渡ってくる風もかぐわしい。農耕民族のDNAが騒ぐせいか、収穫前の田んぼに立つと、なぜか、心が弾んで満ち足りた気分になる。豊作となればなおさらだ。 駆け出…

データコラム「Nipponチャチャチャ」

[執筆:三木 賢治(みき けんじ)]ジャーナリスト。1949年生まれ。73年、毎日新聞入社。社会部で事件取材の経験が長く、社会部デスク、編集委員、「サンデー毎日」編集長などを経て、現在は論説委員。◎日本の文化や習慣をテーマに、いろいろなデータを踏…