メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

地上波サッカー番組に物申す!

かねてより、サッカー番組に疑問があった。それを裏付けるような記事を、今日26日付のラテ面のコラムに発見した。全く同感! と拍手したくなるような内容だった。有名選手のトークショーやインタビューはまだ許せる。選手の意外な本音や一面が垣間見えて、それはそれでありだろう。しかしつまらないゲーム合戦やお遊び企画は、見たくもない、のが本音である。結果としてファンがもっとも見たいはずのJをはじめとするゲーム速報や解説の時間が削られる。特に解説は、得点シーンでの選手の動きやディフェンスの対応ぶりなどを、実戦映像を交えて分かりやすく見せてくれるととても面白い。海外のゲーム情報と並んで、これこそがサツカーファンのもっとも望むものだ。

つまらないバラエティ番組化することで、サッカー番組からこうしたファンなら当然望んでいるはずの時間が削られることには我慢ならない。ところが番組制作側の言い分は、そうした専門的な内容は、一部のこだわりファンだけが望んでいるのであって、一般視聴者は、楽しい内容を見たがる。そうした専門的なプログラムを見たいなら、CSがあるだろう、との言い分だ。

ふざけるなと言いたい。TVは分かっていない。まずCSを見られる視聴者が何人いるか知った上で言っているのか。なにより、サッカーファンがもっとも見たいのは、サッカーゲームそのものである。バラエティではない。この点は、件のコラム氏も同じ指摘をしている。この例に限らずTV番組の在り方は、一見すると分かったようなことを言いながら、実は視聴者の意向を全く理解していない。分かっているとすれば、無視しているのか。傲慢ともいえるその体質は、いつかとんでもないしっぺ返しを食らうことになるだろう。