メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

相変わらずなくならないバカな親達

 新聞の投書欄は、世相を垣間見るよすがになって面白いと以前に書いたことがあるが、6日付の讀賣新聞からひとつ拾ってみた。交通機関や公共の場所での子供の振る舞いに眉をひそめることがあるが、多くの場合いっしょにいる親がきちんと注意していない。そこで周囲にいる他の大人が注意することになる。するとこれも多くの場合、親は恥ずかしそうにすることもなく、「ホラ怒られた」と子供を叱るか、子供を叱って指導してくれた他の大人に文句を言うかどちらかである。
 そんな風景を想像させる高校生からの投書だった。投書者がファーストフード店を訪れた時のこと。例によって子供は店内を走り回って騒ぎ、そのうち買い物客の一人にぶつかった。件の高校生は、当然その子供の親が謝罪して子供に注意するものと思ったが、そうではなかった。その親は自分の子供がぶつかった相手に向かって「危ないじゃないか!」と怒鳴ったのだという。その店では、こんな風景もあったらしい。ふざけ過ぎをみかねて店員が子供に注意すると、その親が自分が注意するから口出しするな、と抗議したという。高校生はその光景を見て、なんと情けない親であるかと感じ、非常識がそのまままかり通る今の世情を嘆いていた。しかし、こんなしっかりした若者がいるのだから今後の世代に期待してもいいかもしれない。そして、バカな親を対象にした「親学」が本当に必要になっているようだ。これはこのところ学校で問題になっているモンスターペアレントをなくすためにも必要だろう。