メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

2006-01-01から1年間の記事一覧

性の問題も政争の道具なのか?

同性愛者同士の結婚が一部の州とはいえ認められるなど、新しい性の倫理観が浸透しつつあるアメリカでは、本来の倫理的な観点から抜け出して政争の道具として利用される場面があるようだ。3月発行のニューズウィーク日本版のコラムで、マサチューセッツ州で…

少年犯罪は親が作る

12日(水)、栃木県・宇都宮地方裁判所で、「栃木リンチ殺人事件」の民事訴訟についての判決が下った。1999年12月に2ヶ月もの間、監禁され連れ回され、友人や家族に700万円以上の借金を無理やりさせられた挙句、残酷なリンチの果てに殺害された青年の父親が…

誇るべき初恋

約十年ぶりの中学のクラス会で、話題はT君のことでもちきりだった。 彼は小、中学を通しての同級生で、世辞にも優等生だったとは言いがたい。とりたててスポーツマンというわけでもない。ただ明るくて愛嬌があったから、いつもクラスの人気者だった。だが、…

データコラム「Nipponチャチャチャ」

[執筆:三木 賢治(みき けんじ)]ジャーナリスト。1949年生まれ。 73年、毎日新聞入社。社会部で事件取材の経験が長く、社会部デスク、編集委員、「サンデー毎日」編集長などを経て、現在は論説委員。◎日本の文化や習慣をテーマに、いろいろなデータを…

外務省は何をなすべきか

今日から4月で春到来。まさに桜も満開だが、昨日は、あらゆるメディア上で春の嵐が吹き荒れた感がある。永田議員の偽メール事件でとうとう民主党の前原代表が辞任を表明、永田議員当人も議員辞職願いを提出した。一方自民党では、旧橋本派のヤミ献金事件で…

迷惑と子供の安全との狭間に見えるもの

通勤時間帯の電車にベビーカーで乗り込んだ子連れの母親を見ての投書が、波紋を呼んでいるそうだ。発端は、2月24日付の読売新聞に載ったベビーカーの扱いに関するOLの投書。通勤途上、女児のベビーカーが乗客の間でもみくちゃになっている様子を見て、「子供…

動物愛護者は、フィールドワークをしているのか?

「机上の空論」という言い方に対する対極のイメージは「フィールドワーク」であろうか。実体験に基づいた論理の展開には臨場感と説得力を感じるのだが、体験もしないでの理想論は時に空しいし、体験を持っている人間からすると腹立たしい思いに駆られること…

TVジャーナリストの迂闊な発言

TBSテレビの昼の報道番組「きょう発プラス!」で、14日(火)OAした話題のひとつに10年前の落雷事件を巡る最高裁判決があった。この判決についての同番組の常連コメンテーター大谷昭宏氏のコメントは、いかにも役人的な発想でこのところTVを中心に売れている…

永田メール問題は分からないことだらけ

民主党・永田議員の「ホリエモン偽メール事件」が曖昧なままいつもの灰色の決着となりそうだ。私はこの事件が国会に登場した初めからメールの信憑性に疑問符をつけていたのだが、その根拠は紙に印刷あるいはそのコピーでしか確認できなかった点にある。それ…

<データ・広がった狭き門:◎大学・短大への進学率>

--年------ 計 ------ 男 ------ 女 1955 --- 10.1 --- 15.0 ----5.0 1960 --- 10.3 --- 14.9 ----5.5 1965 --- 17.0 --- 22.4 ---11.3 1970 --- 23.6 --- 29.2 ---17.7 1975 --- 37.8 --- 43.0 ---32.4 1980 --- 37.4 --- 41.3 ---33.3 1985 --- 37.6 --- 4…

当て馬世代

落語家の三遊亭小遊三が郷里の山梨を題材にした新作落語の中で、高校時代に東京オリンピックの聖火ランナーを務めた経験を披露し、「大会が成功したのは私のおかげ」と笑わせていた。自分がきちんと聖火をリレーしていなければオリンピックは開けなかった、…

『Nipponチャチャチャ』

データコラム「Nipponチャチャチャ」 [執筆:三木 賢治(みき けんじ)]ジャーナリスト。1949年生まれ。73年、毎日新聞入社。社会部で事件取材の経験が長く、社会部デスク、編集委員、「サンデー毎日」編集長などを経て、現在は論説委員。◎日本の文化や…

社長の涙の陰に見えるもの

東横イン・西田憲正社長が、6日(月)午後から国交省で謝罪記者会見を開いた。ひたすら平身低頭する西田社長の姿が、TVニュースの画面で繰り返しクローズアップされていた。ついこの間、先月末に不正改造が発覚したことを受けての応対振りとはまさに絵に描い…

まじめいじめみじめ

母校の小学校と中学が、そろって今年度限りで統廃合の憂き目に遇うことになった。人口ドーナツ化現象と少子化の影響で児童、生徒が減っているとは聞いていたが、東京23区内でも山手線の外なのでまさか廃校になるとまで思ってもみなかった。小中学校がどうな…

『Nipponチャチャチャ』

[執筆:三木 賢治(みき けんじ)]ジャーナリスト。1949年生まれ。 73年、毎日新聞入社。社会部で事件取材の経験が長く、社会部デスク、編集委員、 「サンデー毎日」編集長などを経て、現在は論説委員。◎日本の文化や習慣をテーマに、いろいろなデータを…

子供の安全のために何が必要か

正月休み明けが明けて、学校が始まった。このところの子供を取り巻く犯罪不安に対して、学校だけでなく警察や地域が一致団結して防犯体制を強化しようとの機運が全国で盛り上がっているが、学校が始まるとともに横浜でも動きが見られた。初日の今週火曜日10…

歌声学級

大晦日にNHKテレビの「紅白歌合戦」を観るたびに、決まって中学のホームルームを思い出す。三年間、受け持ってもらった担任教師が歌好きで、年がら年中歌合戦を楽しんでいたせいだろう。 生徒手帳の後ろの方に付いていた歌集の曲もよく合唱させられたもの…

『Nipponチャチャチャ』

[執筆:三木 賢治(みき けんじ)]ジャーナリスト。1949年生まれ。 73年、毎日新聞入社。社会部で事件取材の経験が長く、社会部デスク、編集委員、「サンデー毎日」編集長などを経て、現在は論説委員。◎日本の文化や習慣をテーマに、いろいろなデータを…