年賀状はがきの習慣は19世紀末、欧米のクリスマスカードや絵はがきの流行に影響されて始まったといわれている。明治30年代に入ると、毎年正月の初めに年賀状が殺到し、郵便局が混乱するようになった。このため東京郵便電信局は1899(明治32)年、12月20日から30日までに投函された年賀状郵便物を特別扱いとし、元旦に配達させるようになった。 さらに、1903(明治36)年には「年賀特別郵便」の制度も誕生した。12月15〜28日までに差し出せば、年内は配達受け持ち郵便局で保管し、翌年1月1日から配達する特別扱いの制度のことだ。この制度は日中戦争下の40年に停止されたが、戦後の48年から復活。翌49年12月からはお年玉くじ付きの年賀用郵便はがきも発売されている。1935年末の取り扱い数は7億8000通を数えたとの記録があり、年間の郵便物総数の1割6、7分を占めたといわれている。この比率は昨今の大差がない。
国内郵便物総数 年賀郵便物
1985年度 16,920 3,118
1990 22,338 3,510
1995 24,263 3,609
2000 26,114 3,615
2001 26,216 3,509
2002 25,647 3,347
(単位・100万通)
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