メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

<データ・小中学校数と児童・生徒数>

 小学校は明治初期にすでに全国で2万8000校を数えていたほどで、今日まで人口の変動ほどには変化していない。明治政府は学制施行後、津々浦々に懸命に尋常小学校を建設して義務教育の徹底を図り、近代国家の礎を築いたということなのだろう。
 戦後はベビーブーム世代の入学に合わせるように新増設が行われたが、人口の都市集中の一方で過疎化が進んだ地域では、就学人口の減少を理由にへき地校を中心とした統廃合が始まった。その結果、児童が1時間を超すようなバス通学を強いられるケースも生まれ、教育の機会均等を保障する憲法にも抵触するとの批判も出た。
 第2次ベビーブーム世代が義務教育を終えた1990年代の後半からは急速な少子化の影響で、都市部での児童・生徒数が激減。行政の負担軽減のために大都市でも小中学校の廃校が相次いでいるのが実情だ。少子化は在学者数に投影されており、最近の小学生数はベビーブーム世代が小学校に在学していた当時のほぼ半数にまで減っている。

【年】------【小学校】-----【児童数】----【中学】------【生徒数】
・1948 ----- 25273 ------ 10775 ----- 16285 ------- 4793
・1950 ----- 25878 ------ 11191 ----- 14165 ------- 5333
・1955 ----- 26880 ------ 12267 ----- 13767 ------- 5884
・1960 ----- 26858 ------ 12591 ----- 12986 ------- 5900
・1965 ----- 25977 ------- 9776 ----- 12079 ------- 5957
・1970 ----- 24790 ------- 9493 ----- 11040 ------- 4717
・1975 ----- 24650 ------ 10365 ----- 10751 ------- 4762
・1980 ----- 24945 ------ 11827 ----- 10780 ------- 5094
・1985 ----- 25040 ------ 11095 ----- 11131 ------- 5990
・1990 ----- 24827 ------- 9373 ----- 11275 ------- 5369
・1995 ----- 24548 ------- 8370 ----- 11274 ------- 4570
・2000 ----- 24106 ------- 7366 ----- 11209 ------- 4104
・2004 ----- 23420 ------- 7201 ----- 11102 ------- 3664
        (文科省統計、児童・生徒数は単位千人)