メディアの隙間から

10数年にわたるPRマン時代の感性をベースに、メディアに日々接する中で感じた??を徒然なるままにつぶやく。2020年末に本当に久しぶりに再開

中国の治安悪化の背景

[[*中国が怖い]]
 首都圏を中心にすっかり人気が定着したフリーペーパーのTOKYO HEADLINEの最新号、4月11日号でも中国、韓国での大掛かりなデモをはじめとする反日感情の爆発が報じられている。相変わらず自らの治安維持能力不足というより、維持するつもりもないほったらかし状態をさておいて、責任は日本にある、と開き直る中国だが、その背景にあるものははっきりしている。今日のTV各局でも相次いで報じているが、ますます大きくなるばかりの国内での貧富の差、農村部での社会不安を押さえ込むために、国民の不安意識を外に向けることでガス抜きを図る中国政府=共産党の政策であることは明らかだ。TV朝日『報道ステーション』のコメントのように、警備の警察隊も見て見ぬふり。

 こうした中国の腹が立つ対応にまったく弱腰で、上海で日本人がビール瓶だかジョッキで殴られて怪我をしても、傷害罪で犯人を捜査することさえしない我が国の政府にはさらに腹が立つのだが、実はそれほど今の中国は危ない国になっている。その一端を知らしめる記事が、同じTOKYO HEADLINEの別紙面に掲載されていた。国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルが発表したところによれば、04年の世界の死刑執行件数は過去25年間で最高となり、その大半を中国が占めているのだという。しかもイランと並んで中国では何と子供が処刑されているという。アムネスティ・イギリス支部の関係者によれば、死刑の執行件数の伸びは驚くべき水準にあり、特に中国での増加率は恐ろしいほど、と指摘している。もちろん中国の常でこうした統計上の数字は公式に発表されないから、実際ははるかに多い可能性がある。死刑が多いということは、それだけ凶悪犯罪が増えているわけで、その原因のひとつが中国国内の富の不均衡と社会不安の増大にあることは間違いない。日本国内での在日外国人犯罪も急増しており、しかも凶悪化の一途をたどっている。そしてその半数が中国人によるものだ。これらを考え合わせると、北の核ミサイルも怖いが中国の犯罪国家への傾倒も怖い。こちらは我々の日常生活の中に、気づかない間にじわっと忍び寄る点がもっと怖いともいえる。この事実に対して我が国の政府はどんな対策を講じるのだろうか。海外での報道も重要だが、むしろこちらの問題をしっかりと追及してもらいたいものだ。